神戸大学の形成外科、忘年会はありません。
そのかわり、毎年1月の第二土曜日に同窓会の新年会が行われます。
場所はいつも新神戸のクラウンプラザホテル(旧オリエンタルホテル)。
宴会の前に、各施設、大学病院から関連病院、開業医まで総計23施設、
年次報告というのをやります。
各施設の紹介、症例数、重点的に行っている治療などを、
パワーポイントで資料を作ってきて、みんなの前でプレゼンテーションします。
もちろん、山王クリニックも報告しました。
毎年代わり映えのしないプレゼンテーションで申し訳ないのですが...
その後はお待ちかねの宴会。
おっと、乾杯の前にひと仕事。
ボクは一応、同窓会長という役職を仰せつかっていますので、
毎年開会のご挨拶をしなけりゃならないのです。
いっつもありきたりなことしか言えないのが辛いです。
いやー、最初は6人で始まった医局、
今では若い医局員も増えて、こんなに大所帯になりました。
田原教授の乾杯のご挨拶、毎回深いコメントをされるのですが、
今年も心に残るお言葉が・・・
田原教授の任期もあと1年ちょっとなんですが、
教授に就任した14年前、心に決めた目標が3つあるとのこと。
1つ目は優秀な形成外科医を数多く育てること。
2つ目は関連病院、研修施設をたくさん作ること。
3つ目は形成外科を広く世間に認識してもらうこと。
で、今の時点では
1つ目の目標は十分達成できた(ボクも一応その中に入れてもらえてたら嬉しいな)。
2つ目の目標も申し分無い。
(ボクもちゃんと?一つ作りました。あ、クリニックも入れたら二つか。)
問題は3つ目。
まだまだ形成外科という医療が世間に知られていないと感じられる。
もっともっと周囲にアピールしていかないとダメだと。
その通りだなと思います。
昔に比べりゃだいぶ市民権を得てきたけど、
未だに形成外科の存在を知らずに、
きれいな治療を受ける機会を失ってる患者がいることは確かです。
医療関係者の中にも、形成外科の医者が何をできるのかを良く知らない人がいます。
啓蒙活動の中心はそりゃ大学病院だし、
その次は大病院のなかの形成外科部門。
でも、開業医も何かやらなきゃね。
考えてみりゃ、一般の患者さんとは一番接しやすい位置にいるわけだから。
何ができるのかな?
うちのクリニックに来られる患者さんには、
時間の許す限り形成外科でできる治療を紹介しているつもりですが、
それ以上に、道行く患者さんにもアピールしなければ。
やっぱりホームページの充実か?
パンフレットも作った方が良いんだろうな。
医療関係者には開業医としてはどうやってアピールしていけば良いんだろうか。
地域の医師会に入会するべきなんだろうか?
でも、入会金、おっそろしく高いしな...